カナダ留学日記

大学生が見たこと、思ったこと、感じたこと。

哲学、帰結主義

あなたが、ある行動をしたとする。その行動に道徳性があるか無いか、どうやって決める?

例えば、飢餓をなくす為に貧困国に募金をするのは、道徳的な行動だと一般的には思われるよね。でも。もし飢餓で苦しむ人を救う為に、家族の生活費も全部募金に注ぎ込んで、自分の子が飢え死にしたら?募金をする行動は道徳的なのか?

 

帰結主義は、行動の結果が、その行動が道徳的なのかを決める、という主義。もしその行動によってより多くのベネフィットが生まれるなら、それは道徳的。その行動が悪影響を及ぼすなら、道徳的では無い。

 

この主義、聞こえは良い。

でも極端な捉え方をすると、本当に良い考え方なのか分からなくなる。最初の例でいうと、帰結主義に基づく考え方では、自分の生活費全てを寄付すれば、自分の家族は飢え死ぬけれど、貧困国にいいる何十人かを助けることができる。結果を見れば家族が死んだ方がより多くの人が救われるので、全額募金する行動のほうがしないより道徳的、となる。

 

私が哲学の授業で思ったのは、何事も極端になるとよろしくない、ということ。大体どんなトピックを扱っても、極端な方向にむかった意見は、ムムムッとなる。

最近の戦争もそう。「国民を守る為」でも、その目的を果たす為に他国の人を殺すという極端な行動に出てしまうのは、間違ってる。

なぜこんなに世界中が反対してるのに、誰も止められないんだろう。